アーティチョーク

アーティチョーク茶（チョウセンアザミ茶／Artichoke Leaf Tea）の基礎知識

アーティチョーク（Cynara scolymus）は地中海沿岸原産のキク科多年草で、つぼみを食用とする野菜として有名です。乾燥させた 葉（と若い苞片）を煮出すアーティチョーク茶 は、ほのかな青草の香りとしっかりした苦味、後味がすっきりとした薬草感が特徴。カフェインは含まず、肝臓と消化器のケアを目的に古くから飲まれています。

主な成分と働き

代表的な効能

• 肝臓の解毒・胆汁分泌促進 — シナリンが肝細胞を刺激し、アルコールや脂質の代謝を助ける
• コレステロール & 脂質コントロール — フィトステロールとフェノール酸が血中 LDL を抑制
• 消化促進・食べ過ぎケア — 苦味成分が胃液分泌を促し、重い食事後のもたれを軽減
• 利尿・むくみ対策 — カリウムとフェノール類が余分な水分排出をサポート

※ 本資料は食品の一般情報であり、医療行為を目的とするものではありません。

自家製アーティチョーク茶の作り方

1. 収穫・下処理

1. 開花前（6〜7 月）の外葉 を 8〜10 枚収穫（苦味と有効成分が豊富）。
2. 汚れを流水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭く。
3. えぐみを和らげたい場合は 熱湯で 30 秒湯通し → 氷水で急冷（任意）。

2. 乾燥・焙煎

• 葉を 2〜3 cm にカットし、ザルに広げ 日陰・通風 で 4〜5 日乾燥。
• 香ばしさを加えたい場合はフライパン弱火で 1〜2 分乾煎り（焦げ注意）。

3. 保存

• 密閉瓶＋乾燥剤を使用し冷暗所へ。
• 苦味と成分は 約 1 年 保持。

4. 抽出・煮出し方法

苦味が強いと感じる場合は、レモングラスや黒豆茶を 1 : 1 でブレンドすると飲みやすくなります。

飲用目安

• 肝臓・消化ケア：食後または飲酒前後に 1 杯（200 mL）
• 脂質 & むくみ対策：1 日 2〜3 杯（計 400〜600 mL）

副作用・注意点

まとめ

アーティチョーク茶は シナリン×フィトステロール の相乗効果で、肝臓サポート・脂質コントロール・消化促進・むくみケアを同時に叶える薬草茶。
葉を収穫 → 日陰乾燥 → 軽煎り → 10 分煮出し／4 分蒸らし を基本に、ホットでもアイスでも生活シーンに合わせて取り入れ、毎日のセルフケアに役立てましょう。