ウワウルシ

ウワウルシ茶（クマコケモモ茶／Bearberry Tea）の基礎知識

ウワウルシ（学名 Arctostaphylos uva-ursi、和名 クマコケモモ）はツツジ科クマコケモモ属の常緑小低木。赤いベリーが実りますが、薬用になるのは厚い常緑葉です。乾燥葉を煎じた ウワウルシ茶 は強い渋味と苦味、ウッディーな芳香が特徴。主成分アルブチンが尿路で抗菌作用を示すことから「天然の尿路消毒薬」として古くから膀胱炎ケアに用いられてきました。カフェインは含みません。

主な成分と働き

代表的な効能

• 膀胱炎・尿道炎の改善／予防
  アルブチン由来ヒドロキノンが尿路を殺菌し、炎症と排尿痛を緩和。
• 利尿・デトックス
  尿量を増やして細菌や老廃物を排出、むくみも軽減。
• 収れん・抗炎症
  タンニンが粘膜を引き締め、尿路・腸管の炎症や下痢を鎮める。
• 抗酸化＆美白サポート
  エラグ酸・アルブチンが活性酸素とメラニン生成を抑制（飲用での美白は未確定）。

自家製ウワウルシ茶の作り方

1. 葉の採取

• 秋（9〜10 月） に成熟した緑葉を摘むとアルブチン含有量が高い。
• 晴天・乾燥日の午前中に清潔なハサミで収穫。

2. 乾燥

1. 葉を洗わずに重ならないようザルに広げ、日陰・通風で 4〜7 日自然乾燥。
2. 指で折るとパキッと砕ける状態が目安。

3. 保存

• 乾燥葉だけを密閉瓶に入れ、冷暗所で保存（乾燥剤を同封）。
• 風味・成分は 約 1 年 持続。

4. 抽出方法と特徴

苦味が気になる場合はペパーミントやハチミツを加えると飲みやすい。

飲用目安

• 1 日 2〜3 杯（乾燥葉 15 g 以内）
• 連続使用は 2 週間〜1 ヶ月まで。症状改善後は休薬期間を設ける。
• 基本は 食前または食間 に服用（鉄剤服用中は時間をずらす）。

副作用・注意点

まとめ

• アルブチン × タンニン の相乗効果で尿路の殺菌・利尿・収れんに優れる。
• 苦味が強いが、煮出しで薬効重視／水出しで飲みやすさ重視と使い分け可。
• 適量・短期使用と禁忌（妊娠中・腎疾患など）を守れば、膀胱炎ケアやむくみ対策に頼れるハーブティー。