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コリアンダー

コリアンダー茶(コリアンダーシード/パクチー茶)の基礎知識

コリアンダー(Coriandrum sativum)はセリ科一年草で、葉はパクチーとして、完熟種子(コリアンダーシード)はカレー粉などのスパイスとして広く利用されます。乾燥させた種子を抽出したコリアンダー茶 は、甘いシトラス調とほのかなスパイス感、後味にやさしい甘みが残るノンカフェインティーです。


主な成分と働き

分類 代表成分 期待される働き
精油 リナロール/ゲラニオール リラックス・消化促進・抗菌
モノテルペン α-ピネン/カンファー 胃腸のガス軽減・去痰
フラボノイド ケンフェロール/クエルセチン 抗酸化・毛細血管保護
フェノール酸 カフェ酸/フェルラ酸 抗酸化・脂質代謝サポート
ミネラル カリウム/カルシウム/鉄 むくみケア・骨・造血サポート

代表的な効能

  • 消化・駆風サポート — リナロールが腸の蠕動を整え、ガスや膨満感を軽減
  • リラックス・気分安定 — シトラス様の芳香が自律神経のバランスを整える
  • 抗酸化・エイジングケア — フラボノイドが活性酸素を抑制し、肌と血管を守る
  • デトックス・利尿 — カリウムが余分な水分とナトリウムの排出を促進

自家製コリアンダー茶の作り方

1. 収穫・下処理

  1. 完熟した茶褐色の種子 を花序ごと刈り取り、乾いた袋で逆さに振って採取
  2. ふるいでゴミや小枝を除く
  3. 芳香を高めるなら乳鉢で軽く砕く(精油が開く)

2. 乾燥・焙煎

  • 種子をザルに広げ 日陰・通風 で 1〜2 日追加乾燥(カリカリに)
  • 香ばしさアップ:フライパン弱火で 1 分程度 乾煎り(香りが立ったらすぐ止める)

3. 保存

  • 密閉瓶+乾燥剤で冷暗所保存
  • 香りと有効成分は 約 1 年 持続

4. 抽出・煮出し方法

方法 素材 水量 時間 仕上がり
ホット煮出し 粒のまま 4 g 500 mL 弱火 7 分 甘いスパイス香が濃い
ホット煮出し 砕き種子 3 g 500 mL 弱火 5 分 芳香がさらに豊か
急須/ポット 砕き種子 小さじ1 (約1 g) 200 mL 95 ℃ 4 分 マイルド
水出し 砕き種子 3 g 400 mL 冷蔵 4–6 h 渋み控えめ爽快

ポイント:砕いてから抽出すると精油がよく溶け出します。ショウガやレモングラスを 1:1 でブレンドすると温活&爽快ティーに。


飲用目安

  • 消化・リフレッシュ:食後に 1 杯(200 mL)
  • デトックス・温活:1 日 2〜3 杯(計 400〜600 mL)

副作用・注意点

ケース 注意点
妊娠中 通経作用の報告はわずかだが大量摂取を避ける
低血圧 血管拡張で眠気・ふらつきを感じたら濃度を薄める
アレルギー セリ科アレルギーがある場合は慎重に
過剰摂取 胃の不快感・動悸を招く恐れ(上限 600 mL/日程度)

まとめ

コリアンダー茶は リナロール×フラボノイド の相乗効果で、消化促進・リラックス・抗酸化・むくみケアをまるごとサポート。
完熟種子収穫 → 日陰乾燥 → 軽乾煎り → 砕いて 7 分煮出し/4 分蒸らし を基本に、ホットでもアイスでも季節やシーンに合わせて楽しみ、毎日のセルフケアに役立てましょう。

詳細情報

  • 学名: Coriandrum sativum
  • 科: セリ科
  • 開花時期: -

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