アイブライト（こごめぐさ）

アイブライト茶（Eyebright Tea）の基礎知識

アイブライト（Euphrasia officinalis、和名コゴメグサ）はヨーロッパ原産ゴマノハグサ科の一年草で、古くから “目を輝かせるハーブ” として民間医療に用いられてきました。葉・茎・花を乾燥して淹れる アイブライト茶 は、草のやさしい香りに微かな苦味を伴い、後味がすっきり。カフェインは含まず、PC 作業や花粉・風邪で酷使した「疲れ目リフレッシュ」目的に飲まれます。

主な成分と働き

分類	代表成分	期待される働き
イリドイド配糖体	アウクビン	抗炎症・抗菌・粘膜保護
フラボノイド	ルテオリン / ケンフェロール	抗酸化・毛細血管保護
タンニン	—	収れん・浮腫軽減
苦味質	セコイリドイド類	胃液分泌促進・食欲増進
ミネラル	カルシウム / 亜鉛 / ケイ素	粘膜強化・代謝サポート

代表的な効能

目の疲れ・充血ケア — アウクビンとフラボノイドが炎症を鎮め、毛細血管のうっ血を緩和
花粉症・アレルギーサポート — 抗ヒスタミン様作用と粘膜収れんで目や鼻のムズムズを軽減
抗菌・抗ウイルス — タンニンとイリドイドが細菌・ウイルス増殖を抑制
消化促進 — 軽い苦味が胃液分泌をうながし、食欲不振をサポート

食品としての一般情報であり、医療行為を目的とするものではありません。

自家製アイブライト茶の作り方

1. 収穫・下処理

開花期（夏） の地上部（茎葉＋花）をハサミで 20〜30 本収穫。
ほこりを軽く落とし、必要なら短時間の流水洗い → キッチンペーパーで水気を拭く。

2. 乾燥・刻み

茎ごと束ね、日陰・通風 で 2〜3 日吊り干し。
乾いたら葉茎花を細かく 1 cm に刻む。

3. 保存

密閉瓶＋乾燥剤で冷暗所保存。
成分と芳香は 約 1 年 持続。

4. 抽出・煮出し方法

方法	茶葉量	水量	時間	仕上がり
ホット煮出し	3 g	500 mL	弱火 5 分	草香にほろ苦さ
ポット抽出	小さじ山盛り1 (約1 g)	200 mL	95 ℃ 4 分	マイルド
水出し	2 g	400 mL	冷蔵 4–6 h	渋み控えめ爽快

目の温湿布に使う場合：煮出し液を人肌以下に冷まし、清潔なコットンに含ませ瞼に 5 分のせる（必ず使い捨て、液は 1 日で破棄）。

飲用目安

疲れ目・花粉シーズン：仕事後や就寝前に 1 杯（200 mL）
日常の抗酸化ケア：1 日 2 杯まで（計 400 mL 程度）

副作用・注意点

ケース	注意点
キク科アレルギー	コゴメグサ属に交差反応の例 ⇒ 初回少量で様子を見る
妊娠中	情報不足のため過量を避ける
点眼・湿布用途	市販の滅菌製剤以外は感染リスク → 自己判断での目への点眼は避ける
過剰摂取	収れん作用で口渇・便秘を招く恐れ（上限 500 mL/日目安）

まとめ

アイブライト茶は アウクビン × フラボノイド で目の疲れ・花粉症サポート・抗菌を穏やかに助けるハーブティー。
地上部収穫 → 日陰乾燥 → 細刻み → 5 分煮出し／4 分蒸らし を基本に、ホットでもアイスでも手軽に取り入れ、PC ワークや花粉シーズンのセルフケアに役立てましょう。

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