イノコヅチ【猪の子槌】

イノコヅチ茶（ヒナタイノコヅチ／牛膝茶／Achyranthes Tea）の基礎知識

イノコヅチ（ヒナタイノコヅチ Achyranthes japonica／A. bidentata var. japonica）はヒユ科の多年草で、膝部分がイノシシのヒヅメ（猪の槌）に似るため和名が付きました。根は生薬 牛膝（ごしつ） として関節痛や血行不良の漢方処方に使われ、全草を乾燥・軽焙煎して淹れる イノコヅチ茶 もむくみ・腰膝の疲れ対策に親しまれます。香りはほうじ茶＋ウコンのようなスパイシーさと土の甘み。カフェインフリー。

主な成分と働き

分類	代表成分	期待される働き
トリテルペンサポニン	アキランソシド A/B	血流促進・抗炎症・利尿
フィトエクジステロイド	20-ヒドロキシエクジソン	筋疲労回復・骨代謝サポート
フラボノイド	ルチン / ケルセチン	抗酸化・毛細血管保護
フェノール酸	カフェ酸 / シナピン酸	抗酸化・脂質代謝補助
ミネラル	カリウム / マグネシウム / ケイ酸	電解質バランス・骨・爪強化

代表的な効能

血行 & 冷えケア
サポニンが末梢血管を拡げ、腰・膝の冷えやだるさを緩和。
関節サポート
伝統的に「膝の痛み・腫れ」に煎じ液が用いられ、近年はエクジステロイドが骨代謝を促進。
むくみ・利尿
カリウムとサポニンが余分な水分排出を助け、脚のパンパン感をケア。
抗酸化・美容
フラボノイドが活性酸素を抑制し、肌と血管のエイジング対策に。

食品としての一般情報であり、医療・診断を目的とするものではありません。

レビューで多かった声

項目	主なレビュー内容
香り・味	「ほうじ茶＋薬草の甘み」「ウコンっぽいスパイス感があるが飲みやすい」
体感	「夕方の脚が軽い」「膝のガクガクが翌朝ラク」「ジム帰りの疲労感が減る」
飲み方	ティーバッグ 5 分蒸らし／根・茎刻みを弱火 10〜15 分煮出し派が半々
ブレンド	黒豆茶・しょうが（温活）／ドクダミ・ハトムギ（デトックス）
ネガティブ	「濃く煮出すと土っぽい渋味」「夜遅く飲むとトイレが近い」

自家製イノコヅチ茶の作り方

1. 収穫・下処理

秋（9〜11 月）の根茎、または 夏の全草 を採取。
根：泥をタワシで落とし 2-3 mm 薄切り。
茎葉：流水で洗い 2 cm に刻む。
えぐみが気になる場合は 熱湯 30 秒湯通し → 氷水に取る（任意）。

2. 乾燥・焙煎

部位	乾燥	焙煎
根	日陰通風 5〜7 日	弱火 5 分（香ばしさ）
茎葉	日陰 3〜4 日	弱火 2 分

3. 保存

密閉瓶＋乾燥剤で冷暗所保存。
有効成分は 約 1 年 保持。

4. 抽出・煮出し方法

方法	部位	茶葉量	水量	時間	風味
煮出し	根＋茎葉	8 g	1 L	弱火 12 分	コク深い薬草ほうじ茶
急須	乾燥葉	小さじ山盛り1 (約2 g)	250 mL	95 ℃ 4 分	マイルド
水出し	乾燥葉	6 g	600 mL	冷蔵 6 h	渋み控えめ爽快

土っぽい渋味が気になる場合は黒糖・レモングラスを少量プラス。

飲用目安

冷え・関節ケア：朝と夕方に 1 杯ずつ（計 400 mL）。
むくみ対策：日中 1〜2 杯（300–500 mL）※夜遅くは利尿に注意。

副作用・注意点

ケース	注意点
妊娠中	通経作用の伝承 → 大量摂取を避ける
抗凝固薬服用	フラボノイドで作用が変動する恐れ → 医師相談
腎疾患・低血圧	カリウム＆利尿で電解質変動 → 濃度を調整
過剰摂取	下痢・ほてり感が出る場合あり（1 L/日上限目安）

まとめ

イノコヅチ茶は イカリイン様サポニン と シリカ／ミネラル による血行促進・関節サポート・むくみ軽減が魅力。香ばしく飲みやすく、「足腰ケアのデイリー茶」として続けやすいと評判です。根・茎葉を収穫 → 日陰乾燥 → 軽煎り → 12 分煮出し／4 分蒸らし を基本に、ホットでもアイスでも取り入れ、毎日のセルフケアに役立てましょう。

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