クレソン【オランダカラシ】

クレソン茶（オランダガラシ茶／Watercress Tea）の基礎知識

クレソン（オランダガラシ Nasturtium officinale）はアブラナ科の水生多年草で、ピリッと辛味のあるサラダ野菜としておなじみです。若い葉や茎を乾燥して淹れる クレソン茶 は、やさしい辛味とほのかな甘み・青野菜の香りが楽しめるノンカフェインティー。ビタミン・ミネラルを多く含み、食後のリフレッシュやデトックス目的に向いています。

主な成分と働き

分類	代表成分	期待される働き
グルコシノレート	グルコナストゥルチン	代謝酵素活性化・デトックス
イソチオシアネート	PEITC（フェニルエチルイソチオシアネート）	抗酸化・抗炎症・肝機能サポート
カロテノイド	ルテイン / β-カロテン	目の健康・抗酸化
ビタミン	A / C / K / 葉酸	免疫・美肌・骨サポート
ミネラル	カルシウム / 鉄 / カリウム	骨強化・造血・むくみケア

代表的な効能

デトックス・肝機能サポート — PEITC が解毒酵素（第 II 相）を誘導し、有害物質の排出を促進
抗酸化・エイジングケア — ビタミン C とカロテノイドが活性酸素を抑制し、肌や血管を保護
骨・血液サポート — ビタミン K とカルシウムが骨密度を維持し、葉酸と鉄が造血を助ける
利尿・むくみ対策 — カリウムが余分な水分排出を促し、脚のパンパン感を軽減

※ 本資料は食品の一般情報であり、医療行為を目的とするものではありません。

自家製クレソン茶の作り方

1. 収穫・下処理

春〜初夏の若い葉茎 を 30〜40 本採取（香りと栄養が豊富）。
泥や虫を流水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭く。
苦味をやわらげたい場合は 熱湯で 20 秒湯通し → 氷水で色止め（任意）。

2. 乾燥・焙煎

葉茎を 2〜3 cm に刻み、ザルに広げ 日陰・通風 で 3〜4 日乾燥。
香ばしさを出したい場合はフライパン弱火で 1〜2 分乾煎り（焦げに注意）。

3. 保存

乾燥葉を密閉瓶＋乾燥剤で冷暗所保存。
風味・成分は 約 1 年 持続。

4. 抽出・煮出し方法

方法	茶葉量	水量	時間	風味
煮出し	8 g	1 L	弱火 10 分	香ばしくコク深い
急須	小さじ山盛り1 (約2 g)	250 mL	90 ℃ 3 分	マイルド
水出し	6 g	600 mL	冷蔵 6 h	渋み控えめで爽快

ミント調をプラスしたい場合はレモングラスを 1 : 1 でブレンドすると飲みやすくなります。

飲用目安

デトックス・美容ケア：食後または作業中に 1 杯（200 mL）
日常の水分補給：1 日 2〜3 杯（計 400〜600 mL）

副作用・注意点

ケース	注意点
甲状腺機能低下症	グルコシノレートがヨウ素代謝に影響 → 大量摂取を避ける
腎結石体質	シュウ酸を含むため水分を多めにとり過剰摂取を控える
妊娠・授乳	基本安全だが初期は少量で様子を見る
過剰摂取	胃の不快感・下痢を招く場合あり（上限 600 mL/日目安）

まとめ

クレソン茶は グルコシノレート由来のデトックス効果 と 豊富なビタミン・ミネラル により、肝機能・抗酸化・むくみケアをトータルでサポート。
若葉採取 → 日陰乾燥 → 軽焙煎 → 10 分煮出し／3 分蒸らし を基本に、ホットでもアイスでも季節やシーンに合わせて手軽に楽しみ、毎日のセルフケアに役立てましょう。

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