レモングラス

レモングラス茶（Lemongrass Tea）の基礎知識

レモングラス (Cymbopogon citratus／Cymbopogon citriodorus) は東南アジア原産のイネ科ハーブで、レモンに似た爽快な香りの精油「シトラール」を豊富に含みます。乾燥葉を抽出した レモングラス茶 は、すっきりとしたレモン風味とやさしい甘みが特徴で、カフェインを含まず朝昼夜いつでも飲めます。

主な成分と働き

分類	代表成分	期待される働き
精油	シトラール（ネラール＋ゲラニアール）	リラックス・集中力向上・消化促進
モノテルペン	リモネン / ミルセン	抗菌・抗炎症・気分リフレッシュ
フラボノイド	ルテオリン / クエルセチン	抗酸化・毛細血管保護
フェノール酸	フェルラ酸 / カフェ酸	抗酸化・脂質代謝サポート
ミネラル	カリウム / マグネシウム	電解質バランス・筋肉機能維持

代表的な効能

リラックス・集中力アップ — シトラールの芳香が脳を程よく覚醒し、リフレッシュ
消化サポート — 芳香苦味が胃液分泌を促し、食後のもたれを軽減
抗酸化・エイジングケア — フラボノイドが活性酸素を抑制し、肌・血管の若々しさを守る
抗菌・口臭ケア — モノテルペンが細菌増殖を抑え、ハーブうがいにも利用可

自家製レモングラス茶の作り方

1. 収穫・下処理

晴れた午前中、長さ 30〜40 cm の若葉を 5〜10 本刈り取る
外側の枯れ葉を除き、流水でさっと洗い、水気を拭く
硬い葉脈はハサミで 5 cm 程度にカットすると抽出しやすい

2. 乾燥・刻み

葉を 1 cm 幅 に刻み、ザルに広げ 日陰・通風 で 2〜3 日乾燥
乾燥機の場合は 45 °C で 2 h 程度
パリパリに乾いたら保存へ

3. 保存

密閉瓶＋乾燥剤を使用し冷暗所へ
香りと成分は 約 1 年 保持

4. 抽出・煮出し方法

方法	茶葉量	水量	時間	仕上がり
ホット煮出し	4 g	500 mL	弱火 7 分	香り高くスッキリ
急須 / ティーポット	小さじ山盛り1 (約1 g)	200 mL	95 °C 4 分	マイルド
水出し	3 g	400 mL	冷蔵 4–6 h	渋み少なく爽快

ワンポイント：抽出直前に葉を軽く揉むと精油が立ち、レモン香が強まります。
ブレンド例：レモンバーム・ルイボス・ジンジャーと合わせるとリラックス＆温活ティーに。

飲用目安

リフレッシュ・消化ケア：食後または作業前に 1 杯（200 mL）
安眠サポート：就寝 30 分前にホット 1 杯（200 mL）
1 日合計 400〜600 mL 程度を目安に

副作用・注意点

ケース	注意点
低血圧	血管拡張で眠気・ふらつきが出る場合、濃度を薄める
妊娠初期	精油成分が強いため大量摂取を避ける
甲状腺疾患	シトラールがホルモンバランスに影響する報告 → 医師に相談
過剰摂取	胸やけ・下痢を招く恐れ（上限 600 mL/日目安）

まとめ

レモングラス茶は シトラール×ロズマリン酸 の相乗効果で、リフレッシュ・安眠・抗酸化・消化サポートを一度に叶える芳香ハーブティー。
若葉収穫 → 日陰乾燥 → 1 cm 刻み → 7 分煮出し／4 分蒸らし を基本に、ホットでもアイスでも季節やシーンに合わせて手軽に楽しみ、日々のセルフケアに活用しましょう。

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