ローマンカモミール（ローマンカモマイル）

ローマンカモミール茶（Chamaemelum nobile Tea）の基礎知識

ローマンカモミール（英名 Roman Chamomile）はヨーロッパ原産のキク科多年草で、「地面を這うリンゴの香り」とも形容される甘い青リンゴ様の芳香が特長です。乾燥させた花と少量の葉を抽出した ローマンカモミール茶 は、穏やかな苦味と柔らかな甘み、フローラルな後味をあわせ持つリラックスハーブティー。カフェインフリーで就寝前にも適しています。

主な成分と働き

代表的な効能

• リラックス・安眠サポート — エステル系精油が副交感神経を優位にし入眠を促す
• 胃腸の鎮痙・消化促進 — 苦味と精油が胃液・胆汁分泌を助け、胃もたれやガスを緩和
• 抗炎症・肌トラブルケア — フラボノイドとセスキテルペンが赤み・かゆみを穏やかに
• 月経前の不快感緩和 — 鎮痙作用が下腹部の張りや軽い痛みを和らげる

自家製ローマンカモミール茶の作り方

1. 収穫・下処理

1. 晴れた午前中に**八分咲きの花頭（花托を含む）**を 20〜30 g 収穫
2. ほこりを飛ばし、必要ならさっと流水 → キッチンペーパーで水気を取る
3. 葉が付いている場合は香味調整用に少量残しても可（苦味が増す）

2. 乾燥・刻み

• 花を平らに広げ、日陰・通風で 2〜3 日乾燥（乾燥機なら 40 °C 2 h）
• パリッと指で砕ける状態になったら粗く刻む（花形を残すと見た目も◎）

3. 保存

• 乾燥花を密閉瓶＋乾燥剤で冷暗所へ
• 芳香と成分は 約 1 年 維持

4. 抽出・煮出し方法

香りを際立たせるには抽出前に花を指で軽く潰して精油を放出させると◎。
レモンバームやレモングラスを 1:1 でブレンドするとさらに爽やか。

飲用目安

• 安眠・リラックス：就寝 30 分前にホット 1 杯（200 mL）
• 胃腸サポート：食後に 1 杯、1 日合計 400 mL 程度が目安

副作用・注意点

まとめ

ローマンカモミール茶は シトラール系芳香成分 × ロズマリン酸系ポリフェノール により、リラックス・安眠・胃腸ケア・抗酸化を同時にサポート。
花収穫 → 日陰乾燥 → 粗刻み → 5 分煮出し／4 分蒸らし の手順で香り高い自家製ハーブティーが手軽に楽しめます。ホットでもアイスでも季節やシーンに合わせて取り入れ、毎日のセルフケアに活用しましょう。